日々男

子ども同士の暴力について考えました

子どもの遊びに怪我はつきもの、と聞いたことがありますが、

まさしくその通りで、色々と、膝をぶつけたとか、転んだとか、しばしば子どもから報告を受けます。

「それは痛かったね、今はもう痛くないのかい?つぎはそうならないように気をつけるんだよ」と

毎回そのような感じになるのですが、

先日、両方の目を〇〇君にぶたれたと、それで沢山泣いたと、そんな報告を受けました。

5歳の上の息子です。

片方の目であれば事故かなとも思うのですが、両方の目ともなると、少し見方が変わります。

息子が親友というぐらい仲の良い子なのですが、少しというか、だいぶ落ち着きがない子で、

まあ、うちのも落ち着きがないのでそんなには言えませんが、

つい最近の仲の良い親子の集まりで、興奮するとちょっと圧が強いなと、

私が見ていて、私自身ちょっとその子に対して引いたところがあったので、

まさか…と、ひょっとするとこれはちゃんと息子に言っておいたほうがいいと思ったので、

ウィキペディアとかで、暴力とか検索したりしながら、息子にパパの考えを伝えることにしました。

以下、メモ書きして、やさしい口語文に変換しながら、補足し、話し伝えました。

暴力とは他者の身体や財産などに対する物理的な破壊力をいう。

但し、心理的な虐待やモラルハラスメントなどの精神的暴力も暴力と認知されている。

暴力が無い状態を一般的に平和という。

暴力が肯定される世の中は存在してはいけない。

身体的・心理的暴力は傷害罪などの罪に問われる。

大人がやったら警察に捕まって、相手に慰謝料を払う。

暴力にいかに対処するか、現代哲学辞典によると、暴力への対抗は「暴力と非暴力」や「善悪」の対立ではありえないという。

暴力に実質的に対抗できるのは、同等の暴力だけだと、同辞典では説明されている。

但し、これが続くと次第に過激化するばかり。対話が必要になる。

学びということから考えると、暴力を振るわれた方は、痛いんだ、と学ぶことが出来た。暴力はいけない、良くないと思ったよね。

けれども、暴力を振るった方は、そこで強く、暴力をしてはいけないと言われたり、痛みを伴っていなければ、

暴力はいけないとか、思わないかもしれない。これからは暴力はしないと、思わないかもしれない。

暴力をした方にもしっかりと学びをしてあげないといけない。子どもだからまだわからないで済んでいる。

もしかしたら、痛いと知らないかもしれないから、痛いことを教えてあげないといけない。

それがわからないのなら、暴力を受けたことがないのかもしれないから、

同等の暴力によって、痛いことを教えてあげないといけない。

人にそういうことをしてはいけないんだよと教えてあげないと、その子が大人になったら困ると思う。

未成年者であっても、人に暴力を振るって怪我をさせれば、傷害罪(15年以下の懲役又は50万以下の罰金)

但し、刑法第41条は「14歳に満たない者の行為は罰しない」となっている。

要は、小さいころに学んでおかなければいけないということ。

今のうちに学んでおくことが大事、是非暴力について学んで教えてあげてほしい。

途中わかりやすいように、息子が好きな戦隊ヒーローを例えに使ったり、

ぶたれた時の正解の反応と対応の仕方等々付け加え、

出来る限り、伝わるように話しました。

妻にも、「息子にこんな感じの話したよ」と、このメモ書きを見ておいてもらって、

あとで内容問題なかったか聞いたところ、「いいんじゃに」と言っていたので

よしとしていますが、こういうシビアな話は、各々で考え方が違いますから賛否あると思いますが

備忘録的に残しておきたいと思います。

 

-日々男