人について
原則1
どんな人も世界にたった1人しかいない人です。
つまり、どの子どももどの大人も1人1人が他の人や物によっては
取り替えることのできないかけがえのない価値をもっています。
原則2
どの人も自分らしく成長する権利をもっています。
自分らしく成長する、というのは、次のようなことを前提にしています。
つまり、誰からも影響を受けずに独立していること、
自分自身で自分の頭を使って物事について判断する気持ちをもてること、
創造的な態度、人と人との関係について正しいものを求めようとする姿勢です。
自分らしく成長していく権利は、人種や国籍、性別、
(同性愛であるとか異性愛であるなどの)その人がもっている性的な傾向、
生まれついた社会的背景、宗教や信条、または、何らかの障害を
もっているかどうかなどによって絶対に左右されるものであってはなりません。
原則3
どの人も自分らしく成長するためには、次のようなものと、
その人だけにしかない特別の関係をもっています。
つまり、他の人々との関係、自然や文化について実際に感じたり触れたりする
ことのできるものとの関係、また、感じたり触れたりすることはできないけれども
現実であると認めるものとの関係です。
原則4
どの人も、いつも、その人だけに独特のひとまとまりの人格をもった人間として承認され、
できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。
原則5
どの人も、文化の担い手として、また、文化の改革者として受け入れられ、
できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。