※タンスが入ったかのご報告を一番下に追記しました。
※文章が下手なのと、もう少し写真を入れたりしないと
分かりづらい内容になっていると思いました。
ですので、後日加筆修正していきます。すみません。
今回はこのテーマで進めていきたいと思います。
よろしくお願いします。
有効寸法をちゃんと理解していますか?という話ですが、
有効寸法を知ることは、
家づくりをする上で非常に大事なことだと思っています。
![](https://thinklife.blog/wp-content/uploads/2021/11/img_20211123_1849077E36172330873764886121.-1024x397.jpg)
上の写真のように、
図面に描かれている寸法というのは、
柱の中心から柱の中心というような場合が
ほとんどかと思います。
しかし、実際にはそこから柱の厚みや壁の厚み、
巾木の厚みや、もっと細かく言うと
壁紙の厚みなどを引いた寸法が
生活空間の寸法となります。
なので、図面に描かれている寸法で
生活空間を想定していると、
家が建ったあとに、
「あれ?こんなに狭かったっけ?」
「ここ、もう少し広くすれば良かったな」
というふうになるわけです。
繰り返しますが、図面に描かれている寸法から
柱の厚みや壁の厚み等を引いた寸法が
実際の生活空間の寸法となるからです。
この実際の生活空間の寸法を有効寸法といいます。
この有効寸法を理解することで、
実際の生活空間を想定し、
設計する際に寸法を決めていく。
この作業をすることで、
「こんなはずじゃなかった」
「こんな狭いと思わなかった」
ということを限りなくゼロに近くすることが出来ます。
先ずはこちらをご覧ください。
![](https://thinklife.blog/wp-content/uploads/2021/11/img_20211123_1709337E38171578127105012548.-1024x661.jpg)
手描きですみません。数字の単位は全て㎜です。
私は県民共済住宅で注文住宅を建てていますので、
県民共済住宅を例にしてあります。
120角の四角が柱を表しています。
一番左に書いた910㎜、これはよく図面に描かれている柱間の寸法です。
一番右に書いた有効寸法(赤)を求めるには、
910㎜から(緑)部分と(オレンジ)部分を引きます。
910㎜-(緑)-(オレンジ)=有効寸法(赤)となります。
(緑)は柱の半分の厚み60㎜と石膏ボードの厚み12.5㎜を表しています。
(オレンジ)は柱の半分の厚み60㎜と石膏ボードの厚み12.5㎜を表しています。
![](https://thinklife.blog/wp-content/uploads/2021/11/img_20211123_1709337E49120711893511735777.-1024x511.jpg)
910㎜の柱間の有効寸法は765㎜ということが分かりました。
910㎜の柱間の生活空間は765㎜だということです。
例えば、910㎜幅で設計した廊下の実際の生活空間は765㎜幅だ、ということです。
いくつか例を挙げていきます。
まずはこちらをご覧ください。
![](https://thinklife.blog/wp-content/uploads/2021/11/img_20211123_1711237E24735799377445825948..jpg)
これはクローゼットの図面です。
このクローゼットの奥の壁、柱が3本並んでいます。
ここの壁に本棚を設置したいのですが、
ここの壁の有効寸法はいくつになるでしょうか。
(クローゼットの反対側が部屋になっています。)
柱が3本だから910㎜と910㎜で1,820㎜でしょうか。
先ほどの考え方でいうと、ここでは
1820㎜に柱の厚みを加えるので、
1,820㎜+60㎜+60㎜=1,940㎜と考えるといいでしょう。
1,900㎜の本棚を置くのであれば、問題なく置けます。
しかし2,000㎜の本棚を置くのであれば、寸法を考え直したほうがいいでしょう。
次はこちらをご覧ください。
![](https://thinklife.blog/wp-content/uploads/2021/11/img_20211123_1712157E27150070529115821812..jpg)
これはバルコニーに通じる掃き出し窓の横の壁です。
柱間は910㎜です。
ここの壁の有効寸法を考えてみます。
掃き出し窓の枠に当たらないように考えますので、
左から60㎜+910㎜-12.5㎜-60㎜なので895㎜と、考えるといいと思います。
さらに、床置きのものを置く際には巾木の分も考えなくてはいけませんので、
そこから-7.5㎜します。
895㎜-7.5㎜=887.5㎜となり、
巾木を考慮する場合、887.5㎜が有効寸法といえます。
次はこちらです。
![](https://thinklife.blog/wp-content/uploads/2021/11/img_20211123_1710207E21771339955536939614.-1024x784.jpg)
これはウォークインクローゼット内のスペースです。
910㎜+455㎜の寸法で表されています。
ここに1,200㎜幅のタンスを入れようとしています。
果たして入るでしょうか。考えていきます。
(910㎜+455㎜)-60㎜-12.5㎜-60㎜-12.5㎜=1,220㎜です。
さらに、タンスを床置きするので巾木を考えなくてはいけません。
1,220㎜-7.5㎜-7.5㎜=1205㎜となります。
1,200㎜幅のタンスを入れるので寸法上は入るようです。
ですが5㎜の余裕しかないところに奥行500㎜のタンスを入れるというのは、
なかなか至難の業だと思いませんか?
私には至難の業に思えます。ですので大工さんと相談をして、
片側の巾木を貼らないで支給していただき、タンスを入れた後に
余裕があれば、その片側の巾木をつけるという方法をとることにしました。
この方法により、5㎜の余裕しかなかったのが、
巾木分7.5㎜分を合わせて12.5㎜の余裕になりました。
これなら、いけそうな気がしませんか?
結果は後日実際のものをご報告出来ればと思っています。
追記 ご報告
指紋が汚くてすみません。
やはり巾木は片側外しておいて正解でした。
巾木の入る隙間はありません。
壁紙に傷をつけることなく
びたっと、納まりました。
逆にこれもう取れないと思います汗
・
あなたにとって注文住宅が
もっと楽しくなりますように心から願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。