昨年2月から住み始め、1年と2か月が経過した。
そもそも持ち家なんていらないと思っていた親父が、
週5で、(この家にして良かったー)
と思うほど気に入っている我が家だが、
本気でここだけは
(こんなはずじゃなかった………)
と後悔しているところがある。
それはコンロ横の壁だ。キッチンパネルを勝手口ドアまで延長させるべきだった。
親父の料理は時に激しさを伴う。
その時ほとばしるソースやつゆ、汁や何かが
キッチンパネルを飛び出して、普通の壁紙にダイヴする。
これを防ごうと思ったら、料理のレヴェルを落とすか、
普通の壁紙をキッチンパネルに変えるかだ。
親父は料理のレヴェルを落とせない。
『日々の家事は、キッチンに始まりキッチンに終わる』
これは親父が最近思う、家事についての格言で、
親父の実生活は、まさにそうだ。
親父の朝は、誰よりも早く起き、
まずお湯を沸かすことから始まる。
夜は寝る前に、食洗器をセットする。
キッチンにいると、どうしても横目にはいってくる、そのコンロ横の壁。
この時だけは、人間の有効視野角がもう少し狭ければと思う。
キッチンの重要性は十分わかっていたはずで、かなり慎重に考えて作ったはずなのだが、
見落としてしまっている。チュシマセヨ。